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暮らしと技術革新

皆さん、おはようございます!
今日は何とか雨も上がり曇り空で、8月とは思えない秋の気候ですね。
今年の夏は、集中豪雨あり、猛暑に冷夏(厳しい残暑もあると思いますが)ありの異常気象ですが、確実に季節は駆け足で走り抜けて行くのでしょうね。


今朝の新聞には、新たな革新技術による実用化の記事が多かったですね。
バイオテクノロジーの分野ではゲノム操作により真鯛の身を6割肥らせるとか、
ドローンの技術を活用した空飛ぶ自動車が実用化目の前まで来ている。
そして職人技を必要とするビール醸造技術をAIに代替する。


どれも新しい商品としての機能を生み出す技術であったり、既存商品の機能を維持する為の機能とも言えます。
我々、生活する側にとって、何れの技術に価値が見い出され、
私達の生活に大きく影響することになるのでしょうか。


確かに真鯛の身が6割も肥えたらグラム当たりの価格が下がり、
食卓にお目見えする機会が増えるかもしれません。
渋滞の時に車が空を飛んでくれたら、
短縮された時間にどれだけ他のことが出来る様になるか分かりません。


生産労働人口が減少する中でAIがルーチン業務や定型的な判断業務を代替してくれたら、労働人口一人当たりの生産性が飛躍的に高まり所得が増えるかもしれません。
半世紀前には未来の世界として描かれていたことが、技術者の叡智と不断の努力により現実化してきたものですが、何れも経済合理性には叶っている様に見えます。


どの技術が私たちの生活に多大な影響を及ぼすかといいますと、私はやはり情報技術ではないかと思います。個々人の誰しもがパーソナルにリアルタイムに世界中の情報を得ることが出来る世の中は、真鯛の単価や車の利便性とは異なる、誰も経験のない果てしない影響を秘めているからです。


今までの世の中で情報と言いますとマスメディアで象徴されるテレビ、ラジオ、新聞と言ったものが代表となります。何れも編集者が介在しており、対象となる情報は必ずしもライブではなく、その意味では皆が同質の情報を得ていたと考えられます。それに対して、インターネットの世界はライブであり情報を得る人により受け止め方が変わります。


ここで何が起こるかといいますと、
情報を得た個々人によって受け止めた情報の価値形成が異なって来る、
言い方を変えますと、マスメディアを介した情報でしたら似たり寄ったりの価値形成がされますが、個々人によって価値観が変わって来るようになります。


その様な価値形成の中での社会は、グローバリズムによる相互作用化が進む、一方、
逆にナショナリズムが研ぎ澄まされる部分も出て来るのではないでしょうか。
昨今の世界的な政策運営を見ていますと自国優先主義、専門的な技能を持たない移民者に対する排他的な潮流、一昨日の米国における白人優位を象徴する様な暴動事件。


もう少し、私達の身近な暮らしに関わらせて洞察してみますと、生活者として自らの価値観も同時に研ぎ澄まされる様になると思います。個人として、様々な情報を得て、自分ならどの様に考えるか、感じるかという人間の思考を意識せずに行う様になりますので、それだけ自らの個性も高まって来るようになるのではないでしょうか。


そうすると、個々人の生活者の消費行動も単に機能性や経済合理性を判断軸にするだけではなく、自らにとっての意味的価値がそこに付け加わる。品質、機能性が高く妥当な価格ならばモノが売れた時代とは、明らかに時代が変わってきていることは、私のみならず皆さんも日々の生活の中で感じていることではないでしょうか。


逆にアンティークやクラフト商品の消費動向が堅調なのは、消費者がそこに自分ならではの意味性を見出しているからなのでしょう。シェアリングビジネスに注目が集まるのは、お金の使い方にメリハリをつけ、経済合理性を追求する部分と、個性消費を追求する部分に消費動向が多様化してきているという見方も出来るかもしれません。


ゆっくりではありますが、生活者個々人の暮らしに対する考え方が変容してきますと、当然にライフスタイルも変わって来ます。個人の暮らし方を大切にしない人はいませんよね。こう考えますと、やはり今までの商品やサービス等の供給者を中心とする社会の仕組みは転換点を迎えている様に思えてなりません。


社会とは、本来、人々の暮らしの営みがあって、後から産業というものが出来て来たという歴史があります。産業は人間が作ったものですからね。そして第4次産業革命とも言われる情報技術革新は、間違いなく私たちの暮らしを変えることだけは間違いないことの様ですね。


特に日本人は、自然界と共生してきた古代からの歴史があります。
自然界に対する畏怖の念が神として崇められるようになった本質なんでしょうね。
その意味で、樹木に対して温もりを感じる感性は、
もう日本人のDNAとして染み付いているのでしょうね。


宅配便のヤマトHDが契約社員も含む全社員を対象として、新事業のアイディアを募集して専門家が助言する仕組みを導入するそうです。スキー宅配便も、その様な現場の発案から生まれたそうですが、お客様を一番よく理解しているドライバーの意見から、もっと様々な事業が生まれて来る世の中になるといいですね!


今日もありがとうございました!!

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