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地域資源を紡ぐ保育園事業!

皆さん、おはようございます!
今朝は少し早く目覚めたんですが、日の出時間って随分と遅くなったんですね。
明るくなったいまも虫が鳴いていて、つい先日までの灼熱の太陽と打って変わり、
すっかりと秋めいて来た様な気がします。


ちょうど一年くらい前でしょうか。
森の幼稚園というセミナーがあり参加したのですが、
たまたま参加していたOさんと出会い、
それ以来Oさんと何回かお会いする様になりました。


Oさんは、森の幼稚園を地で行く民間保育を行う会社に勤めています。
森の幼稚園ってお聞きになられたことありますか?
子供たちを自然の中で裸足で遊ばせて育てることにより、感性を研ぎ澄まさせ自然との思考錯誤の中から考える力を子供たちに自ら学ばせる保育方法なんです。


一度、Oさんを介してこの森の幼稚園の先生方と
施設の内装で使う小木の伐採をコーディネートした時に、BBQをご一緒したことがあります。その時の先生方の印象が強烈で、皆さん子供の様に目が無邪気に輝いていて、本当にアウトドアなワイルドな方ばかりでした。


子供達といつも一緒に居るからこうなるのか、ワイルドな先生方が森の幼稚園に集まって来るものなのかもしれません。先生方からお話しをお伺いしますと、子供たちの保育の中で余程大怪我をする様な危険がある場合には事前に回避しても、基本的に子供達には危ない経験をもしながら自ら学んでいってもらうそうです。


現在の管理社会の中で、幼児保育から大学までが揃っている私立学校等もありますが、
教育に対する思想が異なりますので、育って行く子供たちの人となりが大きく異なって行くものと感じました。このご時世に、この様な保育園があることを嬉しく思うとともに、応援したくなりました。子供たちの将来が楽しみですよね。


この保育園はもともとまだ40歳代の理事長ご夫妻が二人ではじめられたそうです。
お二人は同じ大学時代に出会い、学生結婚をなさって、社会人に成られた時には既にお子様がいらしたそうです。いざ働こうにも、子供を預けるところがなくて困ってしまい、問題意識を持つ訳ですが、それが切っ掛けとなり自分たちで保育園を始められたそうです。


私も共働きで子供が出来ましたが、たまたま0歳児保育がみつかり、夫婦共々仕事を続けることが出来ましたが、この理事長ご夫妻の仕事を辞めてまで自ら保育施設を開設する勢い、行動力には頭が上がりません。Oさんにお伺いした話しでは、今でこそ全国展開している保育施設ですが、当時は相当ご苦労をされたとのこと。察しがつきます。


そうやって苦労して培ってきたノウハウの中で、今の森林保育に行きついたものと思います。保育方針として、①裸足保育、②異年齢保育、③機会を排除し過ぎない保育を心掛けているそうです。また、地域との関わりにも注力をしており、その中から人対人のコミュニケーション能力を学ばせることにも留意しているとのことです。


この様な環境で人格形成された子供たちの将来が楽しみですよね。
きっと、自ら考え、行動できる、逞しい人間になっていくことでしょう。
この理事長ご夫妻の人間性そのものが保育方針に反映されているのでしょう。
お会いしたことがありますが、とても若々しいしなやかなワイルドな方です。


私が注目し、皆さまにご紹介したいのが、保育方法も凄いですが、ビジネスセンスも凄いんです。子供たちを森の中や畑仕事の経験をカリキュラムとして単にさせるだけではなく、自ら新潟で田圃を持っていて、課外事業として子供達に稲刈りをさせています。
それだけだと体験保育になってしまいます。


そこで採れたコシヒカリを保育園の給食用のお米として賄っているというから凄い!
元々は、短期的な課外事業としてはじまったらしいのですが、今では自給自足している。
新潟の営農者も高齢化が進み、離農者が増えて困っていたそうです。その様な折に自ら援助する目的もあり営農に進出し、今では地域の雇用促進に繋がる迄になっている。


その上に、地域の若い世代の為に保育園を開設する迄になっているという、地域の好循環が生まれているそうです。
保育事業から始まって、いまや「まちづくり」にまで貢献しているという様を呈しています。


最近、新聞に大手コンビニエンスストアがコンビニ店舗で従業員向けの事業所保育を始めるとの記事が掲載されていました。
先日のブログに記したばかりですが、コンビニという地の利を活かすと保育や託児所との協業というのがあり得る日頃から思っています。


それが従業員向けの事業所保育という形でスタートする訳ですが、
きっと実績を積んで行くと地域の方々の為にも開放するのではないかと思います。
しかも驚いたのは、このコンビニ事業所保育を運営するのが、このOさんが勤める保育園だというではありませんか。。驚きとともに、やっぱりナ!という感じです。


Oさんからは、新潟のコシヒカリで行っていることを山でも行いたいという夢をお伺いしています。森の保育園ですので保育施設には、フローリング、子供用家具・玩具等の無垢の木を多用しているそうです。相当な量を使われるようで、自ら山林を持ち、自分達が使う分を自分たちで作りたいとのことです。


新潟での地域の好循環が山林地域でも、いえ全国の様々な地域で広がっていったら素晴らしいですよね!
私は、この保育事業と出会い、今後の事業のあるべき姿の一つを見た様な気がします。
社会の課題を保育園事業を通して解決していく姿がそこにありました。


今日もご覧頂きありがとうございます。

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