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PARCOがシェアオフィス進出!

皆さん、おはようございます!
いつもありがとうございます。
台風の余波も過ぎ去り、今朝は穏やかな朝だと思います。
珈琲を飲みながらのこの時間は落ち着きます。


今日もこの大地の上で数十億の人間の営みが行わるのかと考えると、
日々、何らかの形で世の中が動いているのですね。
人々の欲求に応える形で商品やサービスを提供するのであれば、
それは事業ということになるのでしょう。


事業とは余り先を行き過ぎても上手くいきませんし、
暮らしやビジネスの中で適宜的を得ていなければなりません。
一方であまり目先のことばかりに囚われ過ぎていても日々の忙しさに埋没するだけで、
きちんと日々の課題を解決しながら変化して行くことが大切なのでしょう。


最近、シェアリングビジネスが大流行りですが、福岡のパルコがシェアオフィスをはじめるそうです。一等地の商業施設の中にシェアオフィスが出来るのは珍しいですが、クラウドソーシング(=SNS)により受注したプロジェクトをオフィス利用者と共有し、利用者同士が連携して一つのプロジェクトを仕上げる仕組みだそうです。


私も、以前の会社で都内にあるコワーキングスペースに入居していたことがあります。
割と一芸に秀でる個人事業者や創業間もない企業がオフィスやブースに入居するのですが、共用のラウンジや会議室が多く、運営者側も積極的に入居者を中心としたワークショップや入居者同士の親睦会を開催してくれます。


入居当初は、入居者個々の事業者が自らの事業目的に従って黙々と営んでいるのですが、
時間とともに入居者同士のコミュニケーションが増えて行きますと、お互いに持ちつ持たれつ自らのビジネスをシェアしはじめます。中には共同事業をはじめる方々もおり、何れは事業の成長とともに卒業して行くことになります。


今回のパルコのシェアオフィスは、運営者側がプロジェクトを受注(この場合、SNS、リアルを問わない)し、そのプロジェクトを入居者同士でシェアして仕事に取り組みアウトプットする点で面白いと思います。誰がプロジェクトを発注するかは気になりますが、
最近、大手企業が新たな商品やデザインの企画をSNSで募集することがあるそうです。


確かに、皆がオッと思う様なプロジェクトを受注できるなら、入居者もそれなりの一芸に秀でた方々が集まりそうですね。一方、運営者側にはそれらの専門的な方々をマネージしプロジェクトをコーディネートするノウハウも必要となりそうですね。この場合、アウトプットした成果物の品質を保証するのは誰なんだろう?と考えるのは野暮でしょうか。


いままでビジネスといったら、一つの企業が他の企業との取引の中で仕入、販売しながら自己完結し、利益を享受するのが誰もが疑う余地のない形であったと思います。
資源を企業内に集中させて、企業の目的に傾注して最大の効果を上げることが経済合理性に叶っています。その意味でパルコのそれは働き方多様化の一端であると言えます。


一方、企業サイドもその様な同質性の高い文化を持つ企業風土の中では、物事に囚われない斬新な発想が生まれ難いので、敢えてプロジェクトをパルコのシェアオフィスの様なクラウドソーシングに委ねる事もあるのでしょう。そこを新たな商機として捉えたパルコの取り組みは、まだまだニッチではありますが流石だと思います。


最近、「LIFE SHIFT」という書籍が注目されています。
50歳代以下の人間の平均寿命が100歳を超えるという前提の中で、
企業に勤める40年間よりも、その後の人生の方が長くなる中で、世の中が大きく変容するというものです。特に日本人の寿命がなぜか一番長くなるそうです。


本当に寿命が100歳を超えるかは兎も角として、年金財政が破たんすると言われている中で、間違いなく年金受給年齢を大幅に引き上げなければならなくなりますね。
一方で、雇用延長期間を70歳や80歳に引き上げられるかというと、企業側から見れば労働人口が減少する中で願ったり叶ったりという側面もあるでしょう。


しかしながら、労働者サイドは70歳や80歳になってまで会社勤めを続けられる程の、
肉体的、精神的な体力を維持できるかは少々疑問です。個人差もあるでしょうし。
長年同じ企業にいると煮詰まり感?もあるでしょうし、その意味では定年退職して引退をするのではなく、その後も新しいことに取り組んで行く成長が必要なのでしょうね。


仕事に関しては、40年もの月日を経ているのでベテラン中のベテランで、精神的にも円熟し、物事を大局的に見る人間としての幅もあると思いますので、社会から観た場合、企業では取り組めない社会の課題にその豊富な知見を活かして頂く様な仕組みが出来ると良いと思います。


企業はマスマーケットを対象にしており万能ではありませんので、あまりニッチな地域の課題を解決する様な事業にはそぐわない側面があります。その様な事業に円熟したベテランの知見を活かすべく、先ほどのパルコの様なシェアオフィスに集まり個人事業者としてプロジェクトに取り組むことが出来たら意味があるのではないでしょうか。


これも「暮しごと」と言えるのではないでしょうか。事業は、独りで行うには限界があります。かといって企業の様に規模が大きくなってしまいますと小回りが利かなくなってしまします。緩やかな連携の中で人々が集まり地域の課題を事業として解決する仕組みをつくることも働き方の多様化の観点から良いのではないでしょうか。


AIが本格的に導入される様になりますと、反復的な判断業務はコンピューターの方が正確に早く行われ、人間からコンピューターにとって代わられることは間違いないものと思われます。その時に、我々はヒューマンタッチで創造力に富んだ仕事に移行して行くものと思います。課題を解決する能力こそが人間固有の仕事ではないでしょうか。

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