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コンビニの将来

皆さん、おはようございます!
いつもご訪問をいただきありがとうございます。
今朝の空は明るくて気持ち良いですね。。
でも、台風の影響で午後から強い雨が降るようですので自然界は果てしなく感じます。


最近のコンビニエンスストアって、本当に進化したと思いませんか。
おにぎりやお弁当の味が美味しくなったのと、
イートインを併設する店舗が増えて来ましたね。
ちょっと時間調整が必要なビジネスマンの待機場所としても助かります。


コンビニエンスストアはセブンイレブンが今から43年前に第1号店を東京にオープンしたのは有名で、依頼、今や市場規模が10兆円を超える市場となっています。
店舗数は全国に5万7千店舗にも登り、コンビニがない都道府県はありませんよね。
アメリカから輸入したビジネスモデルであったのにご本家を凌駕しています。


日本でのコンビニエンスストアは、フランチャイズというビジネスモデルで、
国内の酒屋、食糧店、タバコ屋といった商店をコンビニに転換してきた歴史でもあります。ちょうど高度経済成長以降のマスプロダクト社会の中で、若い人たちも、資本も規模の経済を追い求めていった時代的な背景もあります。


地域の商店がコンビニのフランチャイジーとして業態転換を行った直接的な要因として、大手スーパーによる地域スーパーの買収を進め、
バイイングパワーによる価格競争の中で、息子達も大手企業のサラリーマンとなり、
戦え切れなかったことも大きな理由だと思います。


コンビニはその名の通り、便利なお店ということになりますが、
フランチャイズ本部で売れ筋の取扱商品を標準化し、店舗も規模最適化し建物の仕様も規格化しています。それ以上に、POSレジを本部と連携させて絶えず売れ筋商品の動向を全国レベルで把握していますので売れない方がおかしいとも言えます。


その上で、エリアフィールドマネージャーというフランチャイジー店舗経営者に対して、
巡回しながら店舗経営指導を行うという手厚いマネジメントを行っています。
店舗経営まで標準化していますので、地域内の多店舗比較や全国標準の経営データと比較すれば、そのお店の課題が一目瞭然にフィールドマネージャーも標準化出来る訳です。


その様なコンビニですが、
最近はPB商品が増えていることに気が付きませんか。
セブンイレブンのサラダチキンはモノ凄いヒット商品のせいか、
陳列棚も一列はこの商品が占めています。


私も、なぜPB商品が増えているかを知って、なるほどと思う点がありました。
コンビニで扱う商品は、毎日の生活に必要な食品、生活雑貨が当然に多く占める訳ですが、これらの商品は品質、機能性、価格で勝負しなければいけない商品です。
ところが昨今のデフレ経済の中で、他業態との価格競争に晒されています。


そこで考えられたのがPB商品です。
PB商品はそのチェーン店舗でしか販売されていないので、
NB(=ナショナルブランド=大手メーカーブランド)商品の様に価格競争に巻き込まれる必要がありません。


それ以上に、先のサラダチキンの様に、フランチャイズ本部に蓄積されたお客様の嗜好や購買動向等のマーケティングデータを活用して、
売れる商品を独自に開発することが出来ます。商品開発を自ら行うので、価格決定権を保持できる最大のメリットがあります。


そのPB商品開発の成果として、
最近では女性やシニア層のお客様が増えているとのことです。
確かに地域スーパー業態と比べますと商品も含めたお店の清潔感が高く、
取扱商品の個性もありお店にいて楽しくなってくるのは私だけではないですよね。


ついついコーヒーの香りに釣られて、
空いた小腹にちょっとした甘いものでも食べながら
イートインで小休止なんていうイメージが簡単に浮かび上がって来ますね。
必ず灰皿が置いてあるところも愛煙家にとっては心休まる場所かもしれません。


最近のコンビニでは住民票も取れれば、コンサートのチケット予約もできます。
銀行に行かなくとも様が足り、モノを買うだけではなく、
日々の生活の中で必要なコトをコンビニに行けば全ての様が足りる、
地域(=本当に狭い地域)に無くてはならない生活拠点となっています。


この生活拠点という数分で歩いていける地の利と機能に注目しますと、今後、様々な付加価値の高いサービスの可能性があると思います。
宅配便の不在配達は配達する側も受け取る側もストレスが溜まりコストが掛かるものです。最初から荷物はコンビニ受け取りにしてしまえば良いのではないでしょうか。


宅急便の配送所に取りに行く精神的な煩わしさよりも、
毎日の様に通る近所のコンビニですから精神衛生上も良いでしょう。
宅急便業界だって、過剰な配達コストを費やすよりも、コンビニに少しマージンを落とす方が経済合理性が高いのではないでしょうか。


また、どうしても赤ちゃんがいるとか、身体上の理由でコンビニに行けない場合だけ、配達をすればよいと思います。配達するのは宅急便ではなく、コンビニが配達することもあり得るかもしれません。その様な方々は、日々に必要な買回り品も必要としている訳ですから、それらと一緒に配達をすれば良いですよね。


その様な方々は、最初から配達契約をしておいて、配達代金を支払ってでも利用者がいると思います。amazonのダッシュボタンの様なものを契約先に持って貰っても良いのではないでしょうか。配達をする人として、地域のシニアにお願いできれば、雇用対策にもなりますしね。


それから、毎朝、お母さんが自転車にお子さんを載せて、フルスピードで自転車を漕いでいる姿を皆さんも良く見かけますよね。
傍から見ていても危なかしく見えるのですが、出勤時間との兼ね合いもあり、
なかなかこれまたストレスが溜まる光景です。


例えば、コンビニのイートインスペース等を活用して、保育園や託児所に行くまでの短時間をお子さんを預かるハブとなれないか等と思います。コンビニからお子さん数人をまとめて施設まで送迎するための臨時託児場所となれれば、お母さんも楽ですし、これまた地域のシニアの朝夕の働く場所としても良いのではないでしょうか。


この様にコンビニは、店舗が持つ地の利を活かして、今の地域社会におけるラストワンマイルの課題を補完するハブ機能として充分に役割を果たせると思います。
このほかにも様々な地域で困っている課題を解決するサービスを提供することが可能なのではないでしょうか。


そう考えてみますと、これからのコンビニは全国レベルの標準化に加えて、
地域に根差したサービスを提供する拠点化の道を進んで行くように思います。
食品についても地域性が高いので、何処までローカルフードを扱えるかという課題がありますが、これは情報技術、特にAIの活用が一つの鍵となりそうですね。


今やコンビニは食品メーカーを凌駕して、
コンビニが商品を企画し、メーカー側は作ることに徹しています。
しかも工場はコンビニ独自のインハウス工場に切り替えられ出されています。
大手食品メーカーはどの様に独自性を出して行くのかが問われています。


もう一つ、着目したいのはフランチャイズ本部が持つ、マーケティング力とフランチャイジー店舗をマネジメントする科学力です。ここまで情報技術が発達してきますと、そのノウハウは別に標準化されたコンビニ店舗に限らず、一定の業態内である程度の標準化を進めれば「日本の管理部」なんていう新たな取り組みが可能となることを示唆しています。


その際は、特にフランチャイズ方式を取らずしても、業務受託という形で中小企業の管理面を科学的に請け負うことも可能となるでしょう。中小企業というのは、本当に日々の売上を追いかけることに精一杯のところがあり、なかなか管理面にまで手が行き届かず、事業計画を作るのは銀行から資金を調達する時だけ等というところが多いです。


それらの中小企業に安心して営業に傾注して頂く為にも、逆に管理業務機能の強化ということは必要だと思います。それによって、少しでも多くの方が、暮しごと、大手企業から離れて自ら遣りたいことが出来る環境が整えば、地域も活性化するのではないでしょうか。コンビニエンスストアをヒントに様々な新しい事業の可能性が見い出せそうですね。


最近、シェアビジネスが注目されていますが、
私は従来の商店をコンビニ店舗という形に業態転換し、
フランチャイジー店舗各々が自ら独自に経営を営んでいる所にシェア性を感じます。
コンビニこそ元祖シェアビジネスではないかと皆さまも感じませんか!



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